大学業界はもっと採用広報に力を入れたほうがいいのでは?
就職活動時から思っていたことがある。
大学の職員採用情報は見にくすぎる。大学という組織は採用広報に力を入れなさすぎではないか?
採用広報をしなくても人が集まってくる人気職種ということなのだろうか。しかし、自大学が求める人材を採用するなら、例えば採用ページを整えるなど、最低限の採用広報はすべきだ。
私は就職活動に迷走していたので、大学以外にも本当に色々な業界の企業を見てきたけれど、規模は問わずどの企業も採用広報は工夫していたように思う。先輩社員へのインタビュー記事がウェブサイトに展開されていたり、その企業の歴史や理念がわかりやすくサイトや会社案内にまとめられていたり、会社の雰囲気がわかる写真を多く掲載していたり。会社説明会で実際に社員に質問をする機会があったり、事業内容のポイントが見やすくまとめられたパワポ・映像・資料があったり。
大学職員の就職活動では、そのような工夫された採用広報を見かける機会が少ない。(なんなら採用説明会をやっているところも少ない。)これは非常に勿体無いことだなあと思う。その大学で働くことが具体的にイメージできるような情報をきちんと出すことによって、もっと自大学で活躍してくれるような優秀な人材が採用できるかもしれないのだ。また、「思っていた職場と違った」というようなミスマッチによる離職や個人の能力を活かせない事態も避けることができる。
優秀な人材の定義は各組織で様々あるだろうが、概ね共通して大学職員の典型的なイメージにあるような大人しい人材より、何かを企画したり、これまでにないような新しい取り組みを実行したりできるような人材も求められていると思う。そういう「大学にこれまでいなかったような人たち」に、職場として魅力を感じて入ってきてもらうためには、やはり採用広報の工夫は欠かせないだろう。
ただ、最近は新卒採用サイトを充実させる大学も増えてきている。例えば以下に挙げるような大学。
これらの大学のようにきちんと情報を出していくには、広報担当者と人事担当者、経営層との連携が不可欠。複数関係者が連携して大学自体の魅力と職場としての魅力、どんな人材を求めているのかを学生や転職をめざす人たちにわかりやすく伝えることを目指すのが良いと思う。
採用広報は課題だなと思って少しずつ仕事の中で手がけてきたが、その結果はどうなるだろう…。
もっともっと色々な人に大学という職場の魅力を知ってもらい、様々な人に関わってもらって、これからの大学業界が面白くなっていけばいいなあと思うなどする火曜日の夜でした。