自分のやってきた仕事を振り返る①ー入試関係部署編
都内の中規模大学に勤め始めて今年で6年目になる。昨年4月に子供が生まれ、育休を取っているので仕事は一旦休止している。仕事から少し距離を置いているこの期間に、これまで携わってきた仕事を振り返った。いわゆるキャリアの棚卸。
仕事をしている最中は、なかなか客観的に自分のキャリアを振り返ることができなかった。 子育てに集中して、仕事から離れているからこそ、自分のこれまでの歩みを客観的に振り返ることができた気がする。これまでやってきたことをまとめたことで、少し自信もついてきた。自分にできることが明確になったからだ。
3〜5年くらいのスパンで一度自分の仕事を振り返る方がいいかもしれない。日々の業務の中で確実に積み上げているものがあるし、それを知ることで今後の方向性もはっきりしてくる。
私自身が携わった仕事はこれからまとめる通り。2部署経験していて、全部を書くと長くなるので、2記事にわたってまとめたいと思う。大学職員になりたい人や入試系、広報系部署に移動したい人などは、どんな仕事があるのか参考になるかもしれない。
自分のやってきた仕事を振り返るー入試関係部署編
①入学試験実施関係
- 入学願書処理(実際に自分で願書をチェックするところから、派遣さんに願書処理業務を依頼して処理の取りまとめを行うところまで。不備願書の取りまとめも。)
- 志願者数など、入学試験関係の数値データ処理→公表手配
- 入学試験実施の全行程管理(試験日の試験監督配置決め、試験監督説明会運営、備品手配、試験日当日の緊急対応オペレーション、合否発表の手配など)
- 入学願書受付システム、採点システムの更新、運営、管理
- 入学試験に必要なWebシステムの新規導入(企業との折衝、備品購入手配など)
- 顧客データまとめ、管理(志願者の出身地域、出身高校などのデータをまとめ、自大学にはどんな受験生が集まっているのかを分析。資料にまとめて、関係各所に配布。)
- 営業データまとめ、管理(高校への説明会などの実績データを年度末にまとめ、どんな高校や地域にどうアプローチして志願者を増やすか検討するための参考データとして使用)
②入試広報関係
- 高校訪問(いわゆる、高校教員への営業。高校の先生も忙しいので、なるべく手短にポイントを押さえて話すよう心がけるなど。)
- 大学見学会、高校での学校説明会、模擬授業の調整(高校、仲介企業、大学教員との日程調整、内容調整)
- オープンキャンパス実施(会場設営、備品手配、全体説明会の登壇など)
- 高校での説明会、個別相談会参加(高校生へ自大学の魅力をプレゼンしたり、高校生の進学相談に乗るなど。)
- 出願ガイド、入試データ集の作成(内容企画、校正)
- 入学願書の作成(内容企画、校正)
③その他
- 部署内の整理整頓
- 予算編成、管理
だいたいこんな感じ。3年目まで入試関係部署にいたが、新人にしては色々と携わらせてもらった気がする。
入試実施関係の仕事は、入学試験日など期日が絶対動かせないものが多い。いかに期日までに正確に仕事をするかが勝負となるので、業務を効率化する視点、部内の人と密にコミュニケーションを取る力、スピーディーに仕事をする力が磨かれたと思う。
また、入試広報関係の仕事では、高校生から「心理学を勉強したいけど、どんなことが学べるのか。どんな資格が取れるのか。」というような質問を受けることが多い。その学問はどんな学問で、どんな資格が取れて、自大学ではどういう授業を展開しているのか。専門分野に関する知識や自大学の授業構成、授業の魅力、教員の魅力などを1〜2年目は必死で勉強した。相談をしてくれた高校生の人生がかかっているし、適当なことは言えない。大変だったけど、相談してくれた高校生の悩みや疑問を解消できた時、頑張って勉強してよかったと思う。
入試関係部署の後、私は法人広報の部署に異動した。広報関係の仕事については、次の記事でまとめようと思う。
今日は以上です。
ブランディングの考え方ー水野学『「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義』まとめ【読書記録】
一度読んだ本を再読。育休後どの部署に復帰できるか分からないけど、また広報に戻りたい気持ちがある(正直に上司に伝えてみようと思う)。なので、関係することを少し勉強しておこうと思い、手をつけた1冊。
「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義
- 作者: 水野学
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/05/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ブログの文章でわかりやすくまとめるのが難しかったので、ノートにメモしたものを下記にアップする。(大きさがまちまちですみません…大きさを合わせると文字がボケたりするので、そのまま貼ります。)
物が溢れているこの時代。自分たちの作ったもの、自分たち自身を選んでもらうには、いい広告を作ったり、かっこいい商品を作ったりするだけではダメ。その商品やその企業・組織の中にある「魅力」をわかりやすく伝えて、その背後にある志や目的、ストーリーを知ってもらうことで、初めて選んでもらえるようになる。
これは大学のPRも同じ。その大学らしさをどう伝えるのか。伝える際には、「ブランドは細部に宿る」ということを意識しなければならない。大学という組織は縦割り組織で、各部署のアウトプットを統一することはなかなか難しい。でも、それをやっていかないとブランディングは完成しないのだ。
私も休む前、ブランディングをすべく会議で何を打ち出すか議論したり、どうアウトプットを統一していくかを考えたりした。休んでいる間にそれらがどうなったのか分からないけれど、一朝一夕にはいかないし、復帰後もしチャンスがあるなら、またブランディングにも関わっていきたいなあと思ったりしている。
水野学さんの本は広報に携わる際に参考になる考え方がわかりやすく書かれているので、広報担当者は一度読んでみることをオススメする。こちら↓の本もオススメ。広報をやる中で広告デザインを選ぶこともあると思うが、「センスがないから決められない」と思うことはないだろうか。センスはある、ないではなく、努力で身につけられるものだということがわかりやすく書かれている。
今日は以上です。
インターンをやっておけば良かったなあ、と時々思う。
時々思う。大学在学中にインターンをやっておけばよかったんじゃないか、と。私が大学生の時はまだインターンが今ほど盛んではなかったけれど、企業で一度働いてみてから就活をしたら、違う選択肢が見えたのではないか。
自分がどう仕事と向き合えるのか、向き合いたいのか。実際に働いてから気づく価値観も多い。「大学生の本分は学業だから」「うちは門限が厳しくて夜遅くまで都内にいられないから」、といろんな理由をつけてやろうとしなかったけれど、その気になればインターンの1つくらいできた気がする。
在学中、ぼんやりと思い描いていた将来の夢は「専業主婦になること」だった。自分の母がそうだったから、そういう女性像しか思い描けなかったのだ。親戚づきあいも無かったし、周りにフルタイムで働いて生き生きとしている女性もいなかったし。
でも、社会人になってみて、仕事をすることが面白いと感じている。嫌なこともたくさん起こるけれど。 家計のためだけでなく、自分のためにも「働きたい」と思う。
自分が「働きたい」人間なんだということが大学在学中に分かっていたら、もっと違う仕事の選び方ができたかもしれない。こんなモヤモヤが時々頭にまとわりついてしまう。就活は過ぎたことだし、考えても仕方のないことなのだけど。
最近読んだ小説で、とても心に残ったセリフがある。
「お前が歩いてきた道を、正しい道にしろ」(『風に恋う』額賀澪)
本当に、そうするしかないと思う。今目の前にあることを精一杯やって、自分の過去の選択を「正しかった」と思えるようにするしかないのだ。私は、今の私にできること、やるべきこと、やりたいことを1個1個頑張るしかない。
でも、勤め先の学生さんや娘には、言いたい。
今考えていることは一旦置いておいて、一度「働くこと」を体感してみたほうがいい。
全く後悔のない選択は無理だけど、それでも最良の選択ができたらいい。私と同じようなちょっとした後悔を抱える人が少なくなればいいのに、と思う。
育休復帰後の食事作り、どうしよう。〜その後決めたこと〜
以前、こんな記事を書いた。
その後年末に色々と試したり、電気屋さんに足を運んで比較をしたりして検討したので、その結果をまとめたいと思う。
利用を決めたサービス
●セブンミールのミールキット
●ウィークリーコープのミールキットやレンチンおかず
デイリーコープ、セブンミール、Oisixの3つのサービスを検討していたが、結果的に上記のものを使うことに決めた。理由は下記の通り。
●セブンミールのミールキット
20分以内に調理可能で、野菜もカット済みなのでフライパンがあれば作れる。洗い物が少なくて済む。カット野菜だけどシャキシャキしているし、肉も美味しい。出来上がった料理も美味しい。また、1食1000円なのでコスパも悪くない。どうしても仕事の都合で料理が面倒になる日はセブンミールのミールキットを使うことにしようと思う。
●ウィークリーコープのミールキットやレンチンおかず
ウィークリーコープのレンチンおかずやミールキットはすでに時々利用しているのだが、美味しくて調理時間がとても短い(最短和えるだけの5分)。主婦目線で作られていると感じる。毎日の食事で利用したくてデイリーコープの利用を考えたものの、今住んでいるマンションがオートロックのため、食品の配達先がマンションのエントランスになってしまうことから利用を断念。食品にゴキブリとかたかっても嫌なので…。
Oisixは、思っていたほど時短にならないのと、コスパが悪いと判断して利用を断念。調理時間は20分で良かったものの、調理器具を思っていたより使うので、洗い物が増える。また、盛り付けまで含めて30分で1食分しかできないのに、1食あたり最低でも1300円かかってしまう。30分でできるレシピを1つでも持っている人は、そっちを作った方が早いし安いと思う。
購入した道具
●ヘルシオ ホットクック
シャープ ヘルシオ(HEALSIO) ホットクック 水なし自動調理鍋 2.4L 大容量タイプ レッド KN-HT24B-R
- 出版社/メーカー: シャープ(SHARP)
- 発売日: 2016/12/08
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
象印 圧力IHなべ ボルドー EL-MB30-VDと迷ったけれど、結果これを購入した。我が家の目的は「時短」。とにかく料理にかかる時間を短くして、手間を省くことが第一。その目的から考えると、象印の圧力鍋は洗い物の手間がかかって(圧力鍋の蓋が5層構造になっていて、分解して洗ったり水気を切るのが大変)しまうので、購入には至らなかった。
今週末やっと時間ができるので、ホットクックを使って娘の離乳食の下準備やカレーを作ってみようかなと思っているところ。
今考えている食事づくりのスケジュールはこんな感じ。
土日 ホットクックを使って作り置きを作る
月 作り置きを食べる、コープの配達を受け取る
火 コープのミールキット
水 作り置き、コープのレンチンおかず
木 作り置き、コープのレンチンおかず
金 セブンのミールキット、レンチンおかず、作り置きの余りがあれば消費
実際に復帰してみないとこのスケジュールがうまくいくかはわからないけれど、うまく時短しながら、日々の家事を回していけたらなあと思う。
今日は、以上です。
大学は「社会のニーズに合わせる」だけでいいのか
「大学は社会や時代のニーズにあった教育、人材育成をすべき」
最近こういう論調を高等教育関連のニュースやら論評やらでよく見かける。
確かに教育のあり方の最適解は時代に合わせて変化するし、AI時代、グローバル化時代と言われている今にふさわしい教育方法はあるのだと思う。
けれど、大学は時代や社会のニーズに合わせているばかりでいいのだろうか、とも思う。
ちょっと前、マンガ好きが高じてけんすうさん主催の「マンガサロン」に入った。このサロンはマンガ好きが集まって交流するコミュニティであるだけでなく、これからのマンガ界が盛り上がるように新しいサービスを作っていこうとしている。新しい漫画サービスを立ち上げる背景には、「マンガを描く人が増え、マンガを読む人が増え、これからの時代も面白いマンガにたくさん出会えるようにしたい」というサロン主催者の想いがある。もちろん、サービスを作る上では収益を上げないと継続的な運営ができないし、利益を考える部分もあるのだろうけれど、今作られている新サービスは「こういう世の中にしたい」という想いもすごく込められているものだと思う。
私たちが日頃触れているサービスは、社会のニーズ、時代のニーズを読み取って作られたものも多い。しかし、「世の中こうだったらいいのにな」というサービスの作られ方もある。
大学も「社会のニーズを」「時代のニーズを」読んで合わせろ、と言われるけれど、大学ばかりが社会・時代のニーズに合わせるだけで良いのか。大学で行われている様々な研究は、「世の中こうだったらいいのに」「こういうものがあれば役立つのではないか」という疑問から発生しているものも沢山ある。人材育成という側面で言えば、特に私学は育てたい人材像があって作られた学校である。各大学には、それぞれ今の時代に合わせた「育てたい人材像」というものが少なからずあると思う。
で、大学がこの文章の冒頭のようなニーズ論に巻き込まれるのは、各大学の人材育成や研究への取り組みが世の中に思っている以上に伝わっていないのも原因としてあるかもしれない。(産休育休中ということもあって、今私はあえて自大学のニュースを積極的に取りに行かないようにしているのだけど、取りに行かないと全然情報が入ってこない。有名大学の情報も、駅伝とか入試とかの類の情報しか入ってこない。)
だからこそ、大学の広報も意義の深い仕事であって、大学の人材育成・研究その他の取り組みを世の中にもっともっと知ってもらえるよう手をつくす必要があるのだと思う。
以上です。
2019年の目標
謹賀新年。2019年が始まった。
これまでと違い娘がいるので、今年はいつものバタバタとした日常のまま年末年始が過ぎている。
ここ数年の私の習慣なのだが、今年も目標を立てたのでブログにも記したいと思う。(目標を立てて一年を過ごすと、日々をしっかり生きていけている気がしている。私の場合。)
2019年の目標
<キャリア編>
- 仕事と生活の良いリズムを見つける
- 復帰した部署で、ルーティンだけでなく、必要な改善や業務見直し(その仕事を止める等)、新規案件に1つ以上携わる
- CDA の資格を取る
- 何かしら文章を書く仕事をする
- 月2本以上ブログを更新する
<生活編>
- 本を月1冊以上読む→年間12冊以上読む
- 娘と動物園に行く
- 写真を沢山撮る
- snapmartなどの写真アプリを使いこなす
- 娘との時間を大事に過ごす、沢山一緒に遊んで抱っこする
- 娘と何か花を育てる
- 娘と公園で遊ぶ
- 娘のこれまでの成長をまとめた写真アルバムを作る
無事に保育園が決まれば、今年は1年間の育休を終え、4月に仕事に復帰する。まずは仕事と生活の良いリズムを作っていくことが第一目標にはなると思うが、夏以降に資格を取りたいと考えているので、勉強する時間をどう生み出すかを考えていきたい。
また、仕事だけでなく、娘とパートナー氏との生活も大切にしていきたい。毎日仕事と家事に追われて、娘の表情を全然見ないで1日が終わるような生活はしたくない。娘も少しずつ意志が出てきていて、例えば保育園登園まで歩きたがったり、花を見たがったりした時に少しでも娘がやりたいようにできる時間、娘の成長に立ち会う時間を持ちたいのだ。そのためには私自身の余裕が必要だと思う。パートナー氏との家事分担を見直したり、家事を外注したり、私もパートナー氏も余裕を持てるような生活の仕方を仕事復帰前までに見つけたいと思っている。
以上が今年の目標たち。
今年も少しずつ、マイペースに進んでいこう。
広報担当者として取りたい資格〜SNSエキスパート検定〜
SNSが毎日の生活に浸透しているこの時代。広報業務に携わる上で欠かせないのがSNSの運用に関する知識だ。企業や組織として公式にSNSで発信をする場合、個人でSNSを使うのとは違った注意点や意識すべきポイントがある。それらを体系的に学べるのが表題の「SNSエキスパート検定」だ。
私がこの資格を取ったのは、自分の中になんとなく感覚としてあったSNSの様々な作法を言語化して理解したいと思ったから。SNSが好きで日頃から浸っているものの、SNSの利用の仕方については知識として自分の中にはまとまっていなかった。仕事の中でSNS運用も担当していたのだが、自分の持っている感覚を言語化できないと、自分以外の人が担当するときのためのマニュアル作りや引き継ぎができない。今後自分がその仕事を外れた時に、組織にとって正しいSNS運用ができるようにしておかなければ、SNSはリスクになりやすい(自大学のアカウントで不用意な発言をしてしまい、炎上することもありうる。受験生確保にシビアな今の時代、炎上は受験生減少の一因になり、大学として避けたい事態だ)。
この資格は、講座の受講と試験がセット。SNSマーケティングに関する講座を受けた上で試験に臨み、合格ラインに達すれば合格証と認定マークがもらえる。初級と上級があり、私はどちらも受験した。初級では本当にSNSの基礎の基礎の知識(SNSの種類とかそもそもどういうツールがあるのかといったもの)を学び、上級ではリスクマネジメントやSNS上でのキャンペーンの張り方や各種数字の見方などSNSマーケティングの知識を学ぶ。
かなり新しい資格だけど、講座内容も充実しているので、SNSについて一度体系立った知識を得たいという人にはオススメの資格だ。私も講座でもらったテキストはデスクに置いて時々参照しているし、実際にマニュアルを作る際に色々と得た知識を詰め込んだりした。
個人的には若い人もそうだけど、組織の上の方にいるおじさま方にこそ受けて欲しい資格だと思う。意思決定する人にSNSの知識がないと、炎上した時の対応やそもそもこれからの広報戦略を考える上でトンチンカンな方向に行きやすい。勤め先でも何か研修ができないかなあと思うが、まだまだそこまではできなさそう。
ただ、この資格、上級は受講費用がかなり高い(初級合格者は108,000円、それ以外は216,000円)。費用に見合った内容だと思うけど、人によってはそこまでしたくないと思うかもしれない。書籍でも体系立てて書かれているものは少ないと思うので、もし費用の工面が可能なら受けてみることをオススメしたい。
以上です。