元大学職員のスピーチ

元大学職員。PR会社に転職しました。//大学職員の仕事、大学職員論、大学教育に関する話題はこちらに書きます。//noteでは、広報PR、働き方などを発信中。https://note.com/mariehoshino

目立つことをやっていることが実績なのか?

実績ってなんだろう、と最近すごく考える。

何かのリーダーだったり、講演だったり、表舞台に立って目立つことを沢山やっている人が「実績のある人」なんだろうか?

 

個人的にそれは違うと思っている。

実績は他者評価も含まれるから、一見すると目立つことをやっている人は実績があるように見える。でも、地道なことを嫌がらずにやれるかどうか、その積み重ねができるかどうか。そこが大事な部分なのではないだろうか。非常に抽象的な話になってしまうけど、地道なことを積み重ねた先に、何かを決断したり、何かを作り出したり、誰かのためになったりして、実績というものができてくるのだと思う。

 

例えば広報という分野は特効薬がない。これをやれば必ずヒットする、という手法はない。地道に学内や社内の情報収集をして、世の中に求められている情報をピックアップし、プレスリリースを書いたり、自社媒体に掲載したりすることで、少しずつ認知度が上がったり、ヒットしたりする。辛抱強く情報収集の仕組みを作って(これがすごく大変)、リリースを書いて、自分たちのメディアを作って、少しでも世の中に自分たちの良さが伝わる工夫を重ねる。そういうことをできた人が、とある大学や商品が世の中に正しく伝えることができて、実績を残していくのだ。

 

地道にやってきたことははたぶん35を過ぎてから、自分に跳ね返ってくるのかなという気がしている。地道にやってきたからこそ言えることがあって、できることがあって、アラフォーになった時にそれは話す内容、思考、行動に滲み出てくる。

 

「あー、言うことになんか重みがあるなあ、的を射ているなあと思う人」は、日々の積み重ねをきちんとしてきた人なのだろうと思う。

 

いきなり凄い人になった人も、いきなり何かを話せるようになる人も、いきなり何かをできるようになった人も、存在しない。全ては今やっていることの積み重ね。

 

「知れば知るほど深みがあっておもしろい人」になりたいから、私も日々の積み重ねを大事にせねば、と改めて思うのでした。