元大学職員のスピーチ

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大学の地方移転

こんにちは、星野マリエです。

 

週1回ブログを更新するルールを設けたのに、あっさり1ヶ月半で破ってしまいました…。きちんとした文章を書くというのは、思っていた以上に労力の必要なことなんですね。ブログだし、論文と違って軽く書けるだろ〜と思っていた自分に喝を入れたい。なるべく正確なことを書きたいと思うと、意外に時間がかかります。これからもなるべく週1回ルールを厳守して、きちんとした文章を書いていきたいと思いますので、ぜひ気長にお付き合いいただけますと嬉しいです。

 

さて、今日はタイトルの通り「地域創生と大学」をテーマに少し書いていきたいと思います。

 

この記事を書こうと思ったきっかけは、下記のニュース。

zasshi.news.yahoo.co.jp

 突っ込みたいことはいくつかありますが、記事の内容やクオリティについては置いておきます。上記の記事をザクッと簡単に事実だけまとめると、こんな感じです。

 

日本の大学は世界から取り残されている!!

         ↓

政府は大学を地方移転させたいと思っているよ

 

はい。記事は論点がかなり飛躍?間違って?いると思うのですが、それは置いておいても、確かに「大学を地方移転させよう」という議論は行政の中でなされています

 

議論の主体は「まち・ひと・仕事創生本部」。これは、今何かと話題になっている「地方創生」に取り組む事務局です。人口急減・超高齢化という課題を解決するために、各地域がそれぞれの特徴を活かして、自分たちでこれからもずっと維持していけるような社会を作ることを目標に、様々な議論や施策の実行を担っています。(ちなみに、地方創生に取り組むのは「まち・ひと・仕事創生本部」だけではなく、「内閣府地方創生推進事務局」という組織もあります。二つの組織が連携し合って地方創生に取り組んでいるようです。)

 

その「まち・ひと・仕事創生本部」が設けた「地方大学の振興及び若者雇用等に関する有識者会議」の第1回が、先日2月6日に行われました。会議の資料を見てみると、論点の中に「東京の大学・学部の地方移転(サテライトキャンパス等)についてどう考えるか」というものも入っています。

 

www.kantei.go.jp

 

資料をもとに思考プロセスをたどると下記の通り。「まち・ひと・仕事創生本部」のHPに掲載されている資料の中では、総務省統計局の調査結果などを示しながら議論を進めています。

 

人口が東京に一極集中している。地方を担う人材の育成と確保が急務。

②東京など大都市圏に人口が集まるきっかけは「大学進学時」にありそう。

  a)東京圏への転入の大半は「15〜19歳」「20〜24歳」の層

  b)10代、20代の東京圏への転入理由は「進学」「就職」が多い

  c)東京圏に移動した人のうち、東京圏での生活を志望したのは半数程度

③東京圏の進学者のうち、約35万人が地方出身者だと推察できる

④企業の本社機能一部移転や地方に本社を置く企業への支援を行い、仕事を地方に。

 大学も地方に持ってくることで、若者の大都市圏流出を減らせるのでは?

 

大学進学時に大都市圏へ若者が出ることで、地域から若者が流出してしまうなら、大学を地域に持ってくれば若者の流出が収まるのではないか、という議論の流れのようです。

 

学費が安くて、家から通える範囲の大学を選ぶ傾向にある最近の高校生。遠方にあった大学が都心回帰をするのがトレンドの現在に、大学のある学部が地方移転をしたとして、早慶クラスの大学でも、どれだけの志願者が集まるでしょうか。志願者が集まったとして、果たしてどれだけその地域に若者が定着するかについては疑問に感じるところが大きいです。

 

問題の根本は、魅力度が「地元<東京・大阪・名古屋・博多」となってしまうところにあるのではないでしょうか。だって明らかに東京、大阪、名古屋、博多の方が生活してて楽しい。遊ぶ場所、買い物する場所、食事をする場所、全てにおいて大都市圏の方が特色があって、選択肢がたくさんあって、楽しいのです。地方に行くと、幹線道路沿いに車販売店、松屋とか中華麺的なラーメン屋さんとか、マックくらいしか見当たらない。買い物をするにも、商店街はシャッター通りと化し、イオンとかしまむらくらいしかない。駅前も地元のデパート(おばあちゃんしか見かけない)と地銀、駐車場とその地域の有名な人の銅像くらいしか見当たらない。

 

大学を地方移転させるだけではなく、地方に用途不明の施設を建てるのではなく、「生活者」にとって魅力的な地域を作っていくことが求められているような気がします。

 

とはいえ行政が決定したことは、大学という組織、守っていかねばなりません。まして大学の地方移転となると、キャンパス整備や学生募集などの面で大きなエネルギーが必要になってきます。今後の議論の展開を見守っていきたいと思います。

 

以上、星野マリエでした。

CU:)

 

P.S.  ちなみに…今、大学業界では「地域活性化」というのもホットなキーワードです。グローバル展開を目指す大学がいる一方で、いかに地域密着型で存在できる大学になるかということを考えている大学もあります。文部科学省も「地(知)の拠点大学事業」や「私立大学等改革総合支援事業 タイプ2 地域発展」など、地域連携・地域貢献・地域発展に関して特色ある取り組みを行う大学に補助金を交付しています。

 

就職活動や転職活動で大学職員を目指す方は、自分の志望する大学がどのような取り組みを行っているか調べてみると、その大学が目指すところが見えてくるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日常の見方

「毎日がつまらない」

そう思うことはないだろうか。

 

朝起きて、身支度をして、(詰めれば少しは余裕を持って乗れるのに後ろに詰めようとしないおっさんにイライラしながら)すし詰めの電車に揺られて、学校や会社に出かけて、終わらない課題や仕事に悩まされながら遅くまでパソコンと向き合って、帰ったら録画したドラマを観ようと思っていたけど、疲れすぎて寝てしまったりする。そんな毎日。

 

「何か刺激が欲しい」「単調な毎日を変えたい」

そうは思うけれど、新しいことを始めるお金もないし、気力もない。そもそも何をしたらいいのかも分からない。

 

途方にくれるような悩みだけれども、「つまらない毎日」を変えるのは実は簡単なことなのではないだろうか。

 

新しいことなど始めなくても、ほんの少し「日常の見方」を変えるだけでいい。「日常の出来事の切り取り方」を変えるだけでいい。それだけでいいのかもしれない。

 

そんなことを、昨日、東京藝術大学の卒業制作展に行って思った。なぜなら、どの作品もテーマは日常の中にあって、表現の仕方は違えど、日常を切り取って形作られていたからだ。

 

例えば、女子高生3人組が帰宅の途についている後ろ姿をモノトーンの油絵で表現した作品があった。仲のいい女子高生グループが学校終わりに寄り道をしながら帰宅する姿など、日本国内ならどの地域でも見られるし、何も特別な風景ではない。

 

しかし、キャンバスの中に描いて白黒の油絵として完成すると、何か特別な場面のように思えてくる。

 

学生が普段過ごしている「教室」だって、3・4種類の緑色で立体的な四角形を使って描けば、何だか宇宙空間のような異質な空間に見えてくる。

 

そう、「つまならい」と思っていた日常はほんの少し見方を変えるだけで、実は異質で、特別で、時にキラキラしたり、悲しげな風景になったりするのだ。

 

人生は一度きり。どうせ生きるなら”面白く”生きていきたい。

 

つまらない毎日だと感じる時、例えばスマフォから視線を上げ、イヤフォンを外して、周囲に目を凝らしてみる。周囲の音を聞いてみる。すると、これまで気づかなかった「日常の風景」に出会えるかもしれない。つまらなかった日常が少し面白く見えてくるかもしれない。

 

日常を面白く切り取って、それを周りに伝えながら、楽しめる。そんな人になれたら素敵だと思う。

 

※「note」始めました。「note」に書いた記事の転載です。

 

note.mu

 

大学職員はどんな仕事をしているのか〜大学のステークホルダーとは〜

こんばんは、星野マリエです。

本日から数回に分けて、「大学職員の仕事」について焦点を当てて、記事を書いていきたいと思います。感想、質問、ご意見等ぜひコメントくださいませ。

 

では、早速ですが「大学職員の仕事」って一体どんなものがあるのでしょうか?

 

部活動の手続きをする仕事でしょ?

履修する科目を間違えた時に、対応してもらったなあ。

奨学金のお知らせをしたり、手続きをしたりする仕事もあるよね。

 

などなど、多くの方がパッと思いつくのは「学生の対応をすること」なのではないでしょうか。

 

事実、以前NHKの『人生デザインU_29』という番組で大学職員を取り上げていた時は、「学生課に勤め、学生たちのあらゆる相談にのる仕事」として、とある職員さんを密着取材していました。やはり世間一般のイメージでは、「学生対応=大学職員」という印象が強いのが現状なのではないかと思います。

 

しかし、大学での仕事は実は思っている以上に多くの業務があります。もしかしたら大学職員という職業は、他のどの職業よりも多様な能力を持った人材を必要とするのかもしれません。(だから、大学職員の採用試験受験を考えている方は、安易に「学生の相談に乗りたい」「学生をサポートしたい」という理由で目指さない方が良いと思います。大学職員は多くの場合、総合職として採用されますので、学生課に必ずしも配属されるとは限らないし、その後のキャリアの中で学生課に必ずいけるという確証もないからです。)

 

では、具体的に大学職員はどのような仕事に取り組んでいるのでしょうか。

仕事内容について詳細を見ていく前に、ここで「大学のステークホルダーとは一体誰なのか」についてまずは考えてみたいと思います。なぜなら、大学組織の各部署はステークホルダーごとに分かれていることが多く、ステークホルダーを見ていくことで、大学職員の仕事が分かりやすくなるからです。(一般企業もステークホルダーごとに部署が分かれているのかもしれませんが、私は一般企業に勤めたことがないため、間違ったことを書かないためにも、ここでは一般企業の組織の様相については触れません。)

 

 ◼︎大学のステークホルダー
  1. 高校生・高校生の保護者
  2. 高等学校
  3. 学生
  4. 学生の保護者
  5. 卒業生
  6. 企業
  7. マスメディア
  8. 政府・文部科学省・行政機関
  9. 教員
  10. 職員
  11. 寄付者
  12. 地域住民
  13. 市民社会・国際社会

 

教育学術新聞の平成18年8月の記事では、新日本監査法人 公認会計士 植草茂樹氏が下記のように大学のステークホルダーを書いています。

「《大学を取り巻くステークホルダーとその課題》  

 社会的責任を考える際にはまず、自大学のステークホルダーとその関係性を確認し、各ステークホルダーからの影響と大学が与える影響を整理することが必要である。

次に、ステークホルダーからの期待や要請を分類し、自大学の経営方針や戦略を踏まえ、どの課題を優先的に取組むべきかの優先順位づけを行う。優先順位づけにおいては、自大学独自の取組みが社会課題の解決に貢献・寄与できるものを優先させることも考えられる。  

大学におけるステークホルダーには、学生・保護者・卒業生・教員・職員・企業・寄付者・マスメディア・格付機関・地域住民・市民社会・国際社会・政府・私学事業団・高等学校などが考えられる。また大学は未来創造の先導的役割を果たす役割があり、将来の世代も視野に入れる必要がある。」

 

上記の大学のステークホルダーは、この植草茂樹氏の論述を、大学入学〜卒業までの流れに沿って関係者をまとめ直したものです。

 

それにしても、大学のステークホルダーは多いですね。

あの日本の有名な大企業、トヨタは「お客様/従業員/取引先/地域社会・グローバル社会/株主」をステークホルダーとして自社サイトに掲載していますが、トヨタステークホルダーを見ると「大学」の関係先は非常に多いことを少し感じ取って頂けるかと思います。

 

大学は10を超えるステークホルダーを有し、それぞれのステークホルダーに結びついた仕事を行なっています。大学職員の業務は世の中でよく保たれるイメージよりもはるかに多様であり、それぞれの業務において求められる知識も少しずつ変わってくるのです。「学生のために」「学生をサポートしたい」ということも確かに大学職員を目指す上で必要な志望動機なのですが、それだけでは実は足りないのかもしれません。

 

本日はここまでにして、次回はいよいよ具体的に「一般的な大学の部署の様相とそこで行われている仕事」について見ていきたいと思います。

 

ここまでお読みくださってありがとうございました:)

星野マリエ

 

<参考文献等>

1.特定非営利活動法人 学校経理研究会編(2015)『速解 大学教職員の基礎知識』

 山本雅淑(大正大学人間学部教授)監修,特定非営利活動法人 学校経理研究会発行

 

2.NHK『人生デザインU_29』

 http://www.nhk.or.jp/u29design/archives/15011/(2017年1月14日アクセス)

 

3.教育学術新聞:教育学術オンライン(平成18年8月第2243号 8月23日)

 『大学がUSRに取り組むためにー3ー』新日本監査法人 公認会計士 植草茂樹

 教育学術新聞 : 教育学術オンライン 第2243号|日本私立大学協会

 (2017年1月14日アクセス)

 

4.トヨタステークホルダー・エンゲージメント』

トヨタ | ステークホルダー・エンゲージメント (2017年1月14日アクセス)

新人職員の方、就活や転職活動で大学職員を目指している方にオススメの本

こんばんは、星野マリエです。都内某大学職員です。

 

タイトルの通り、「今春大学職員として働き始める方」、「就活や転職活動で大学職員を目指している方」にオススメの本を1冊ふと思い出したので、メモ的に記します。

 

「速解 大学教職員の基礎知識」(特定非営利活動法人 学校経理研究会 編)。

この本、私は新人職員の頃に先輩から教えていただいて知ったのですが、できることなら入局前に読んでおきたかったです。

 

大学に勤めるなら知っておきたい教育・大学業界の基礎知識が分かりやすくまとめられています。例えば、大学関係の法令の要点、日本の学校教育制度の歴史、一般的な事務組織の機構図と各部署の役割の概要説明、近年の大学業界で欠かせないキーワードの解説などが書かれています。

 

今年の春に入局される新人職員の方、異業種から大学職員への転職を考えている方、就職活動で大学職員を目指されている方。大学業界について1から知りたい方にオススメです。

 

毎年4月に発行され、中古で買うと意外と高い!!今年も4月に発行になると思いますので、ぜひ上の書名のところから、学校経理研究会のHPをご確認ください。ちなみに、毎年発行されますが、内容の大筋は変わっていません。細かい数字や事実関係、ニュースなどが多少変わっているくらいなので、1冊購入しておけば問題ないと思います。

 

私自身はまだざっと流し読みしかできていないので、大学業界の仕事に慣れてきたこのタイミングでもう一度読む、今度は精読をしたいなと思っています。(今まとめている大学職員の仕事紹介に関する記事でも参考資料として引っ張ってきたい。)

 

エントリーシート作成時の資料や研修でわからないことがあった時のための参考資料として、辞書的に使うのもアリかもしれません。

 

ぜひチェックしてみてくださいませ。

 

それでは。CU:)

 

星野マリエ

 

 

【読書記録】藤石波矢「初恋は坂道の先へ」

こんにちは、星野マリエです。都内某大学で大学職員をやっています。

 

お正月休みで十分休息を取ることができ、すこぶる体調とメンタルの状態が良いです。

今年は休息をしっかりとりながら仕事で成果を出すという、業務効率を意識した仕事の仕方をしていきたいと思いました。

 

さて、このブログでは読書記録もつけていきます。

職場の先輩が一年で150冊を読破したそうで、私もチャレンジしてみようかなと思っている今日この頃。週に3冊ぐらい読む勢いでしょうか…

 

読書記録は星野マリエの半ば趣味みたいなものなので、タイトルを見て記事を読むか否か選別していただければ幸いです。なるべく本の面白さを出せるように紹介していきたいけれど。

 

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今回記事にするのは1月に入って早々に読了したうちの1冊、

藤石波矢さんの「初恋は坂道の先へ」

この本は藤石波矢さんのデビュー作で、”第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞”で大賞を受賞した作品です。

 

藤石さんは大正大学文学部、東京ビジュアルアーツ映画学校を卒業。脚本の新人賞へ応募を重ね、久々に書いた小説である本作で大賞を受賞されているという経歴の持ち主。脚本を書かれていただけあって、藤石さんの書く小説はどの作品もキャラクターがそれぞれ立っていて、物語の展開が最後まで読めないところがとても面白いです。

 

 

 

「初恋は坂道の先へ」という作品では、「しなこ」という女性・女の子が物語の鍵となります。

 

主人公は少し浮気っぽくて優柔不断な小学校教師の研介。物語は研介の彼女である「しなこ」が木崎という人物から小包を受け取った後、行方が分からなくなってしまったところから始まります。

 

「しなこ」の行方を探す研介。失踪理由として思い当たるのは「しなこ」がときどき話していた「忘れられない初恋相手」。研介は「しなこ」を探す中で、自分が「しなこ」をどう想っていたのかを見つめていくことになります。

 

しかし、”悪い出来事は重なる”もの。研介は『「しなこ」の失踪』だけでなく、「父親の病気」や「同僚からの告白」など複数の”一大事”に直面することになります。

 

物語は研介視点だけでなく、中学生の「しなこ」の視点からも描かれており、研介の過去の記憶や中学生の「しなこ」の日常を交えながら、一見ばらばらに見えるそれぞれのストーリーが最終章で1つのゴールに結びついていきます。

 

 

 

藤石さんのデビュー作も、まさかの展開で予想をいい意味で裏切られました。最後まで面白かったです。

ミステリーや恋愛要素も含まれている上に、文章も軽快でとても読みやすいので、およそ2日で読み終えることができました。また、私は現実の日常生活・人生に示唆を与える小説が良い小説だと考えているのですが、本作も思春期独特の「他者から見られたい自分像と本当の自分の落差に対する苦悩」や「人を好きになったり愛すること」に対して示唆を与えてくれる小説でした。

 

 

今年も新旧問わず、いろいろな小説を読んでいきたいと思います。

 

CU:)

 

 

星野マリエ

2017年の目標

新年あけましておめでとうございます。

星野マリエです。

 

昨年末に始めたこのブログ。今年は週1回のペースで、何かしらの記事を書いていきます。

 

初めての試み。毎週何かを書くことで、年末の自分は少しは成長できているのだろうか。そもそも毎週必ずブログを更新するという目標をきちんと達成できるだろうか。

 

いずれ記事にまとめたいのですが、大学職員って意外と「研修」とか「人材育成」の部分については遅れているところが多いように思います。だから、自ら動いて情報収集をしたり、必要な資格を取ったり、勉強をしたりしていかないと成長できないのです。自分で自分の足りない部分を分析して、それを補うための本や研修、資格を見つけ出し、身につけていくことが必要となります。(そしてそれを業務に活かしていくことも必要。自己研鑽がただの自己満足で終わっている人も結構います。私はどっちだ。)

 

何が言いたいかというと、自己研鑽の一環としてブログを使っていきたいということです。

 

で、自己研鑽と言ってもやたらめったら資格を取ったり、研修に参加しても意味がない。ということで、新年松ノ内の期間ですので、2017年の目標をここに記していきたいと思います。(うん。前置きが長くなった。これが書きたかった。)

 

<2017年の目標>

■仕事編

・広報としてPR戦略を立て、実行できるようになる。

 抽象度の高い目標ですが、自大学の強みを効果的にPRできるようになることが最大の目標です。PRって一人ではできなくて、教員や他の職員を含め、色々な方をうまく巻き込んでやっていく必要があります。今年は色々な方を良い意味で巻き込んで、大学を盛り上げていきたい。

 

・PRプランナー資格認定試験二次試験通過

 広報としての考え方を学び、身につけ、その力があることを示す1つの指標として取得したいなと思います。

 

日経新聞を読む癖をつける

 日経新聞の大学に関する記事は、産業界と関連した大学の記事や就職関連情報がやはり強いように思います。また、大学関連記事だけでなく、広報として世の中のトレンドを押さえることは必須。今やSNS等で情報収集はいくらでもできる時代ですが、より偏りの少ない情報に触れるということ、記者が取材してその事象の背景まで含めて書いた記事を読むということは、Webで触れる情報と異なる役割を持つと考えます。

 

TOEIC 800点を目指す

 お恥ずかしながら、私は英語が得意な方ではありません。結構無謀な目標かなと思いつつ、一般企業の方に負けないように。TOEIC 800点を目指します。今はアプリやYouTubeでリスニング対策ができ、英単語の対策もできるので、文明の利器をうまく利用しながら、高得点を目指したい。

 

■プライベート編

・朝活する

 夜更かしして、朝ギリギリに起きて出かける。やりがちな生活。朝の明るさを活かして生活した方が、気持ちがいいし、体にも良いような気がする(根拠はない)。

   今年は朝早起きして勉強したり、やりたかったことに取り組む生活パターンを身につけます。

 

・母校に寄付をする

 すぐにできることだけど、あえて書く。今や大学は寄付金集めに本格的に乗り出している時代。大学を運営するお金をいかに確保するかということは、どの大学においても重要な課題になってきています。回数を分けてになってしまうけれど、今年は一定金額を母校に寄付したい。用途を指定できれば、研究費用や出身学部の奨学金に当ててもらいたいなと思います。

 

・車を運転する

 昨年、仕事で必要になると思って取った免許。その直後に異動になってしまったので、結局必要なくなってしまったのですが、せっかく取得した免許なので運転します。「房総半島をドライブする」という目標を立てて、早く一人で運転できるようになりたいと思います。

 

・音楽とカメラを上達する

  趣味です。作曲と楽器演奏、カメラをやってます。ざっくりしているけれど、作品をたくさん作って上達したいです。

 

・スマートに、おしゃれに

 「あまりお金をかけてないけどおしゃれな人」を目標に。いろいろ研究して、自分らしくおしゃれになりたいなと思います。ペンネームの通り、私は女です。目標と関係ないけど、今後少しずつ女性の大学職員のキャリアや女性の生き方についても記事を書いていけたらなと思います。

 

目標や叶えたい夢は100人に伝えると叶うらしいです。ブログに書いたこと、頑張って達成していきたいと思います。

 

大学職員の仕事に関する記事は絶賛書き進め中ですので、今しばらくお待ちくださいませ。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

CU:)

 

星野マリエ

 

 

 

 

 

大学職員はどんな仕事をしているのか〜ブログ開設理由〜

初めまして。星野マリエです。

都内の中規模大学で大学職員として働いています。

 

働き始めて3年目の私ですが、今日からブログを始めます。

その理由は4つ。

 

①モチベーション維持・向上のため

 自分自身の仕事に対する思考、勉強の記録としてブログの記事を書いていきます。最低でも毎週1回、記事を更新します。

 毎週必ず、「ブログを書く」という行為を通して仕事や勉強にじっくり向き合う時間を作る。そうすることで、「忙しい」「疲れた」と怠けそうになる自分のモチベーションを高め、仕事上で今自分が抱えている課題に対して深く考えたり、考えをまとめたり、必要な勉強を進めていきたいと思っています。

 

スキルアップのため

 社会人になってから、「自分が関心のあるテーマについて調べ、思考を深めて、それを文章にまとめる」ということをほとんどしなくなりました。大学生の頃は毎週のようにやっていたのに。

 でもそのスキル、本当はすごく大切なスキルで、今後ますます必要になってくるものなんじゃないかと個人的には思います。

 

 大学という職場は、ともするとルーティンワークで思考をはさまなくても仕事が成り立ちます。しかし、子供が減って、大学も生きるか死ぬかの競争劇を繰り広げる時代。自大学が抱える課題をいかに解決し、いかに魅力的な大学にしていくかというクリエイティブな仕事においては、”決まったやり方”などなく、自分の頭で方策を考え、時には必要な方法論や知識、根拠数字を自分で調べて応用していかなくてはなりません。

 

社会人になってあまりやらなくなってしまった「関心のあるテーマを追求する」という行為を、「ブログを書く」ということを通して再び習慣化し、自分自身のスキルアップに繋げていきたいと考えています。

 

③大学職員の仕事について情報発信をするため

 ”大学職員の仕事って意外に調べづらいし、意外に社会から誤解を受けている。”

 

 これは自分自身が就職活動をしていた時、それから血迷って転職を考えていた時に一般企業の方と話していて感じたことです。

 

最近は大学職員ブロガーさんもたくさんいらっしゃって、いろいろな情報を知ることができるようになっています。…が、大学の仕事には教務系、学生系以外にも本当に色々な仕事があります。私自身が経験してきたことをブログに書いて発信することによって、他の大学職員ブロガーの皆様同様に「大学職員ってどんな仕事なのか」「大学で働くとはどういうことなのか」について正しい情報を社会に発信する一助となれたら、と考えています。

 

④息抜きのため

 このブログでは、息抜きも兼ねて、趣味に関することも時々書いていこうと思います。音楽、カメラ、漫画、読書などなど。趣味に関する記事ばかりにならないように気をつけます。

 

以上がこのブログを始めた理由であり、所信表明です。

これからどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、ちなみに星野マリエはペンネームです。

                                  CU:]