元大学職員のスピーチ

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家事労働を減らすことは手抜きなのか

掃除ロボットが欲しいと思っている。結婚して家を出て、家事をパートナー氏と分担してやるようになったが、仕事をしながら家事もやるって相当な負担である。

 

基本的に家事はマイナスをゼロに戻す作業たち。面白くないのである。マイナスをゼロに戻す作業をロボットが担ってくれたらどれだけ楽だろう、と日々思う。

 

家事をロボットに頼ろうと思った時、頭に浮かんでくるのは専業主婦の母の言葉である。

 

「女は家事も完璧にこなせないとダメよ。」

「私は働いてた時、30分で料理が作れたし、他の家事も時間を重ねながら全部こなしてた」

 

いや、これは本当にすごいことで、純粋に尊敬する。同じようにこなしている(こなしてきた)女性も多くいるのだろうし、そのスキルを持たない私は弟子入りさせていただきたいくらいだ。

 

でも、こういう家事を完璧にこなしてこそというような言葉たちや家事も仕事も育児も完璧にこなすスーパーウーマンの存在が、呪縛のようになって苦しい思いをしている女性もたくさんいるのではないかと思う。家事を完璧にこなせていない=手抜き、というような悪いイメージが付いて回る。

 

女性誌などにあふれている暗黙の「家事も仕事も育児もプライベートも完璧にこなすキラキラの私」という偶像は、あくまで偶像であって、そんな風になれないからといって別に悲観することではないんじゃないか。

 

家事って生きていく中で死ぬまで毎日絶対発生するルーチンワークだからこそ、その時間を効率化して削減して、他のことに使いたいと思っても全然いいと思うのだ。自分が担う仕事の中で、めんどくさい作業は改善して効率化する人がほとんどだろう。それと一緒である。

 

だから家事労働を減らすことは手抜きではない。業務改善のひとつ。レンジでチンするだけでできる生協のお惣菜を買わない手はないし(しかも値段もお手頃で美味しい)、ロボットがお掃除を担ってくれるなんて素敵な話を逃すわけにはいかない。

 

人類はそろそろ家事から解放されるべきだ、と思いながら今日も1日が終わる。