元大学職員のスピーチ

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子育てにかかる費用は青天井だな、と思った

最近、パートナー氏との間で「もし子供が〇〇をやりたい、と言ったらどうするか?」についてよく話す。

 

子供がやりたいことは基本的に反対せず、なんでもやらせてあげたい。しかし、スポンサーである我々両親が出せる費用にも限界がある。本人がやりたいと言っても、すべてをやらせてあげられるかどうかはわからない。例えば、習い事でフィギュアスケートをやりたいなんて言われた日には、きっと目が飛び出るくらいの活動費がかかるだろう。大学職員という職業柄、美大に行きたい、音大に行きたい、医学部に行きたいなどと言われた日には、ものすごい学費がかかるなあ…などとまだまだ何十年も先の心配をしてしまったりもする。

 

この間、とても簡易なものではあるがライフプランニング表を作ってみた。基本的に高校までは公立で行かせたい派だけど、それでも習い事・塾や予備校などを含めると大学卒業までにおよそ1000万円はかかるなあという試算が出た。子供は可能なら2人欲しいから、最低でも2000万円はこれから約30年の間に飛んでいく計算である。

 

世の中には様々な子供向けサービス、習い事、塾、予備校、学校があって、子供に対してお金をかけようと思ったらいくらでもかけることができる(本人が望むかは置いといて)。何をやれば正解というものがないから、子供に対する可能性をできるだけ多く持っていてあげたいと思うのが親心。子育てにかかる費用、かけられる費用は青天井である。

 

子育てに関する費用はすべて私費でまかなうのが日本という社会。実際自分が親になるかもしれない状況になって初めてわかったが、子育てにこんなにお金がかかるのに、勤労世代が積極的に消費なんてできない。日本の景気があまりうまく回っていないのは、こういうところにも原因があるのではないかと思う。

 

とりあえず、冒頭の会話をパートナー氏と続ける中で子供の可能性を無下に狭めず、でも自分たちの出せる費用の中でやりくりしていくために、我が家では子供が何かやりたいと言った時は必ずその理由を掘り下げる方針で行くことにした。単に〇〇ちゃんがやっているからという理由なら、その習い事や塾をやることは却下。子供が本当にそれに興味を持っていて、面白そうだとか自分の道を切り開きたいと思っているならやらせてあげたいと思っている。

 

そのためにも、夫婦共々頑張って働かねばなあと思うし、賢くお金を貯めたり運用したりしないとなあと思う今日この頃である。