星野マリエのスピーチ

大学に勤務中。産休育休中。仕事、キャリア、出産子育て、趣味を中心に書きます。 大学、教育、大学職員、転職、就活、キャリア、社会学、勉強、SNS、音楽、読書、カメラ。 //上級SNSエキスパート、PRプランナー補//CDA勉強中//好きなものは好きでいいじゃん。

工夫して残業を減らしたのに、仕事が増やされる現象について考えてみた

以前、「定時で帰るために工夫したこと」について記事を書いた。

photon28.hatenadiary.jp

ありがたいことに沢山の方に読んでいただき、Twitter上でも色々な反応をいただいた。その中で、私の頭から抜け落ちていた視点に関するツイートがあったので、今回の記事はそのことについて書きたいと思う。

 

私の頭の中から抜け落ちていたのは、これ。

日本の組織にありがちな、”仕事ができる人に仕事が集まる”現象。せっかく定時で帰れるように工夫をしても、上司からさらに仕事を増やされて、結局残業せざるをえないという現象が日本の多くの組織では起こってしまう。

 

私が色々工夫して残業を減らせたのは、上司の理解があったことも大きい。上司が率先して仕事の効率化を進め、早く帰ることを推進していた人だったから自分の働き方をスムーズに変えることができた。とても恵まれた環境であり、上司には大変感謝している。

 

でも、恵まれた環境の人しか早く帰れないのは非常にもったいない。人生の貴重な時間、仕事もやるし、好きなこともやる。そういう生活を送れた方が幸せではないか?と思う。ということで、1日でも早く帰れる日を増やせるように、課員・平社員でも何かできることはないか考えてみた。

 

正直に言うと、”仕事が終わった日や早く帰りたい日は自由に早く帰れる”ような職場環境を整えるのは管理職の仕事である。こういう環境になっていない職場が多いのは、管理職のマネジメント力不足が原因。昭和の製造業時代の成功体験や家庭環境のモデルにいつまでも頼り、マネジメントできる管理職を育成してこなかった組織にも非はあるだろう。

 

生産性を高めた人に仕事が振られてしまう現象は、

①管理職が部署の仕事の全体像、全体量を把握しきれていない

②管理職が誰がどれだけの仕事を抱えているかを把握しきれていない

③管理職の価値観が「昭和」のままアップデートされていない

おおよそこの3つの原因に集約されるように思う。

 

じゃあ、私のような課員・平社員はその原因に対して何ができるだろうか。

鍵となるのは「コミュニケーション」であるように思う。雑談も含めたコミュニケーション。いくら自分が仕事を頑張っていても、それが相手に伝わっていなければその頑張りは無いも同然である。相手が「もうわかったよ、もういいよ」とうんざりするまで、コミュニケーションをとって悪いことはないと思うのだ。

 

管理職が部署の仕事の全体像や誰がどれだけの仕事をしているのか把握できていないのであれば、まずは自分の仕事について報告量・相談量を増やしてみるのが良いと思う。例えば、私は冊子を作る仕事を行っていたが、制作スケジュールと工程を上司に報告していたし、企業とのメールのやり取りはほぼ毎回上司をccに入れていた。また、自分の中である程度結論が出ている事でも、上司に念押しの確認をしたり、あえて相談をしてみるということも行っていた。

さらに、これは少し労力のいることだが、部署内の仕事の全体像や誰が何をやっているのかを自分自身がきちんと把握し、自分と強く関連のある仕事を行なっている人に対しては自分から積極的にコミュニケーションをとって状況を確認するようにしていた。相手の状況に応じて先手を打ってフォローに入ることもできるし、逆に自分がキャパオーバーであればフォローしてもらえるような関係をあらかじめ作っておくのである。上司から仕事が増やされる時、全く無関係の仕事が増やされることは稀だと思う。自分が関連する領域の仕事まで状況を把握できていれば、あらかじめ仕事が増えそうな芽を摘んでおくことができるし、上司に自分や関連する仕事の状況を相談・報告をすることによって部署の仕事への理解も深めてもらいやすい。仕事を自分主体でコントーロールしてしまうのである。また、適切なタイミングでフォローに入れるお助けキャラになる事で、早く帰る日に部署内の人から小言を言われる事態も避けやすくなる。

 

また、日頃から雑談を厭わないキャラクターでいられると良い、と最近思う。プライベートは徹底して隠したい人もいるだろうが、プライベートの状況を雑談の中で上司に伝えておく事で、早く帰りたい日がある事、早く帰る日は何か事情がある事を理解してもらいやすくなる。深く話す必要はないので、習い事を始めたとか、子供や家庭の状況とか、はまっている趣味があるとか、何気ない話をしてコミュニケーションをとることも管理職の「昭和的価値観」を少しずつアップデートしていく助けになると考える。

 

昭和の成長期は男性が組織で働き、女性が家庭を管理するというスタイルで社会を動かしていたから、「24時間戦えますか」というスタイルでもよかったのだと思う。しかし、日本の人口が大きく減少するこれからの時代、同じ組織の中で様々な背景を持った人が一緒に働くことになる。親の介護を抱えた人(女性だけではない。男性もだ。)、子育てをしている人、定年を延長した高齢者、持病を抱えた人、海外出身の人などなど。同質的な働き方をすることは、もはや無理な時代なのだ。

 

生産性を高めても損するだけだから甘んじて残業を受け入れる、というのも組織の中での一つの生存戦略かもしれないが、それは昭和的価値観の働き方を維持することに加担していることでもあるように思う。できることは少ないかもしれないけれど、それでも少しずつコミュニケーションをとりながら、変えられるところを変えることはできるのではないだろうか。(もちろん、組織の中にはいろんな人がいて、理不尽なことも多々起こるので、全然働いてない人の尻拭いをさせられる等、やれる事をやり尽くしてもうまくいかないことも多々あると思う。その場合は残念ながら、自分が体調を崩さぬよう個別に対応策を考えるしかない。)

 

何か1つでも変えてみると案外状況が好転することもあるので、周囲に対する自分のあり方・アプローチの仕方を変えてみるのも手ではないかと思っている。私自身も試行錯誤の段階ではあるが、今の上司ではない人の元で働いても、仕事の効率化をできるように工夫していきたいなと思う。