元大学職員のスピーチ

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文章を書くときに気をつけていること

最近いろんなプレスリリースを見る機会がある。世の中に出回っているプレスリリースには文章の書き方が悪くて読みづらいものも多く、非常にもったいないと感じる。

 

せっかくネタが面白いのに、読みづらい文章であるがためにメディアの方に見てもらえない。メディアに出る機会を逃してしまう。もったいないことだと思う。

 

私もまだまだ勉強中の身だけど、プレスリリースをはじめ、文章を書くときに気をつけていることを私なりにまとめてみたいと思う。

 

①「、(読点)」を多用しない。

「私は、朝ごはんを食べて、牛乳飲んで、学校へ、行きました。」

この例は極端だけど、読点を多用すると読みづらい。読点は意味が一区切りするところでなるべく付けるようにしている。ただ、たまに意図的に強調したい部分に読点を打つこともあったりする。

 

②一文はなるべく短くする

これは色んな文章のうまい人が言っていることだけど、真理だと思う。一文が長い文章は内容が頭に入ってこない。故に読みやすいとは言い難い。

 

③主語述語、作用する方向を意識する

結構主語が曖昧な文も多い。会話の中なら、主語は後から補えるからいいけれど、文章はそうはいかない。相手は自分の持っている前提条件すら知らない、何もわからないと思って文章を書くようにすると、主語を省略することも減ると思う。

また、「誰がどうした」「何がどうなった」というように、物事が作用する方向も意識して書くとわかりやすい文章になると思う。

 

④事実と予測は分けて書く

事実と予測、自分の感想をごちゃ混ぜに書いてしまう人がいるが、これは良くない。事実は事実、予測は予測。「何がどうした。だから、こうなる見込みだ。それに対して我々はこう考えている。」こんな風に事実、予測、感想や思考の結果を分けて書くと分かりやすい文章に近づくと思う。

 

⑤"似たような言葉"や"同じ漢字を使って違う読み方をする言葉"が続くときは、言い換える

先日見た文章で、こんなものがあった。

「イベントを行った学生や留学に行った学生も採用しています」

同じ「行った」だけど、前者は「おこなった」で、後者は「いった」と読ませている。だが、これは読みづらい。一度でサッと読める文章ではない。この場合、前者を「取り組んだ」や「実施した」に変えるだけで読みやすさが格段に変わってくると思う。

 

以上が、私が文章を書くときに気をつけていることたちだ。

 

これは私の持論だけど、日頃からなるべく本を読んで、何かしら発信するための文章を書くようにすると、文章力は自ずと上がってくるように思う。表現のインプットはやはり本がいい。本は完成するまでに何度も推敲されるものだから、そこに書かれている文章は人に伝えるために最適な形になっているのだ。

 

また、インプットするだけではなくて、日頃からアウトプットもする。これも結構大事だったりする。言い回しや言葉の使い方は、やっぱり自分で書くことで身についてくるものだと思う。

 

届けたい人に伝わる文章を書く。簡単なようで意外と難しいからこそ、日頃から練習が必要だなと思う。