元大学職員のスピーチ

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考える癖をつけてくれた上司に感謝しかない。

新卒で今勤めている大学に入った頃、入試関係の部署に配属された。今年で働き始めて約5年。今思うと、そこで出会った上司には本当に感謝しかない。働くことがまだよくわかっていなかった私に、何事においても必ず自分で考える癖をつけてくれたからだ。

 

大学という組織しか知らないが、この職場は比較的ルーティンも多いと思う。少子化に起因する斜陽産業ではあるけれど、激しく変化する市場環境ではないため、前例踏襲で仕事をしてもわりとなんとかなってしまう(数年間は)。思考停止でもそこそこ仕事は進められてしまうのだ。

 

配属された当時、私は仕事に関して上司の意見・話をただ聞いてその通りやることが"相談する"ことだと勘違いしていた。私の勘違いを見抜いていた上司は、「星野はどう思う?」「どうしてこういう仕事をすると思う?」「どうしたらより良い仕事ができると思う?」と事あるごとに質問をしてくれた。そのおかげでどんな仕事に対しても、その背景を考えたり、自分の意見やアイディアを考えたり、より良いやり方を考えることが大切だと気づくことができ、考える癖を身に付けることができた。

 

仕事は、しようと思えば思考停止がいくらでもできる。単に作業として目の前のことを前年踏襲で進めていけば良い。

 

でも、それでは勤めている大学に対してより良い仕事ができないと私は思う。市場環境の変化は劇的ではないものの、それでも数年前からは大学を取り巻く環境は変化している。その時代、その時々にあった仕事のやり方があるはずである。また、私の携わっている広報という分野では、大学の何を誰にどう伝えるかを工夫することが大学としても今の時代は求められている。思考停止では仕事ができない。

 

その上司とはおよそ1年半、一緒に仕事をさせてもらったが、今でもあの1年半に言われたこと、教えてもらったことは私の基礎になっていると思う。

 

大事な基礎をこれからも意識しながら、仕事をしていきたい。