星野マリエのスピーチ

大学に勤務中。産休育休中。仕事、キャリア、出産子育て、趣味を中心に書きます。 大学、教育、大学職員、転職、就活、キャリア、社会学、勉強、SNS、音楽、読書、カメラ。 //上級SNSエキスパート、PRプランナー補//CDA勉強中//好きなものは好きでいいじゃん。

胎動を感じる

産休に入り、静かに自分の体と向き合う時間を持てるようになった。そのおかげで、仕事をしていた時には意識していなかった「胎動」を日々じっくりと感じることができている。

 

私のお腹の中の胎児は、すでに時間の感覚ができつつあるらしい。胎動が激しい時間とおとなしい時間が1日の中でハッキリしている。朝7時、昼の12時、夕方16時前、夜19時と22時前後。この5つの時間帯になると、胎児は決まって目を覚まして、お腹の中で一生懸命バタバタと手足を動かしている。

 

妊娠して初めて、「自分の思い通りにならない身体」というものの存在に気づいた。このことを以前、パートナーに話してみたのだけれど、健康な男性にはなかなか理解しづらいらしい。言いたいことの半分くらいしか伝わらなかった気がする。

 

妊娠する前、特に病気をしていない私の体は私一人のものだった。自分の意思で自由に動けるし、多少の寝不足も、ちょっと風邪気味でも、自分の体調は自分でコントロールできる範囲にあった。しかし、妊娠してからというもの、私の身体は「思い通りにならないもの」へ変化していった。というより、そもそも「自分の思い通りになる身体」は私の思い上がりだったのかもしれない。

何も悪いものを食べていないのに気持ち悪さが続くつわりの期間(気持ち悪いだけでなく非常に眠かったりもした)。徐々に大きくなり、お気に入りの服が入らなくなってくるお腹まわり(一時期のことだから、と妊婦服は最小限に抑えてルーティン化した)。臨月に差し掛かってできてしまった、赤々とした下っ腹の妊娠線(ほとんどの場合一生消えない)。そして、明らかに自分の意思とは全く無関係に動き回る下腹部(時に激しく動き回ったり内臓を押してくるので、痛みを伴う)。

これだけの変化をたった10か月の間に経験したのである。私の身体は私のものなはずなのに、私のものではない。コントロール外のことが次々と起こる不思議な感覚。

 

特に「胎動」は本当に不思議な感覚で、これまでにこんな経験をしたことがない。「思い通りにならない身体」というだけでなく、「間借りされている身体」という不思議で面白い体験。お腹の皮膚を触れば自分のものだけれど、お腹の中の動きは自分のものではない。その動きは、意思を持っているようにも見えるし、父や母となる人に向けて何かを言っている様にも見える。この胎動があるからこそ、新しい命が生まれてくるということを実感し、赤ちゃんを迎える準備ができるのかもしれない。

 

胎児が外の世界へ出てくるまで、あと少し。この不思議な感覚を感じられるのも残りわずか。出産は楽しみでもあり、少し不安でもあるけれど、無事に終えられるように残りの妊婦期間を楽しんで過ごしたいと思う。