元大学職員のスピーチ

元大学職員。PR会社に転職しました。//大学職員の仕事、大学職員論、大学教育に関する話題はこちらに書きます。//noteでは、広報PR、働き方などを発信中。https://note.com/mariehoshino

エッセイ

研究や情報発信をすることについて思うこと

大学職員として研究や情報発信をしていると、それに対する批判の声を聞くことも多い。そんなことをやっている暇があったら、自己顕示欲を満たしていないで、学生や教員のことを考えろ、と。 個人的には研究しようと、情報発信しようと、何もやらなかろうと、…

「肩書き」が目的になってはいけないな、と思う。

自分への叱咤の意味も込めて。 「肩書き」が何かをする目的になってはいけないなあと思う。自己承認欲求をある程度満たすことは、自己肯定感を持つ上で大事かもしれない。だけど、それを追い求めすぎると、いつのまにか中身のない人になってしまう気がする。…

工夫して残業を減らしたのに、仕事が増やされる現象について考えてみた

以前、「定時で帰るために工夫したこと」について記事を書いた。 photon28.hatenadiary.jp ありがたいことに沢山の方に読んでいただき、Twitter上でも色々な反応をいただいた。その中で、私の頭から抜け落ちていた視点に関するツイートがあったので、今回の…

胎動を感じる

産休に入り、静かに自分の体と向き合う時間を持てるようになった。そのおかげで、仕事をしていた時には意識していなかった「胎動」を日々じっくりと感じることができている。 私のお腹の中の胎児は、すでに時間の感覚ができつつあるらしい。胎動が激しい時間…

【新人・若手職員向け】大学関連のことを勉強したいと思った時に使える手段一覧(後編)

先日公開した記事の後編。 photon28.hatenadiary.jp 前編は勉強会など外の会場で勉強をするものを中心に書いたが、後編は外に行かなくてもできるものを中心に書いてみたいと思う。 大学関連のことを勉強したいと思った時に使える手段一覧 4.資格取得 資格取…

大学に関すること以外も発信しようと思います

ブログを始めて、約1年が経った。 大学職員4年目を迎えるにあたって今後のキャリアビジョンが見えなくなったり、自分自身の停滞感を感じてモヤモヤしていた時期にこのブログを始めた。Twitterでフォローしていた先輩職員のみなさんが積極的に業界関連の動向…

正しいコスト感を身につけること

最近すごく思う。 正しいコスト感を身につけることは仕事をする中で非常に大事なことだ。 大学職員、自分たちで何かを作って売る仕事ではない。そのため、なかなかコスト感が身につきにくい。やりたいことをやるのにどれくらいお金がかかるのか、それは果た…

家事労働を減らすことは手抜きなのか

お掃除ロボットが欲しいと思っている。結婚して家を出て、家事をパートナー氏と分担してやるようになったが、仕事をしながら家事もやるって相当な負担である。 基本的に家事はマイナスをゼロに戻す作業たち。面白くないのである。マイナスをゼロに戻す作業を…

2018年の目標

このタイトルでブログを書こうと思ってから、もう3月に突入していた。 早い。この時期はいつもこんな感じである。1月〜3月はなぜか時間が早く過ぎる。 2017年も年頭に目標を立てたが、今年も目標を立てている。 今年は新しく家族が増える年。いろいろ思い…

子育てにかかる費用は青天井だな、と思った

最近、パートナー氏との間で「もし子供が〇〇をやりたい、と言ったらどうするか?」についてよく話す。 子供がやりたいことは基本的に反対せず、なんでもやらせてあげたい。しかし、スポンサーである我々両親が出せる費用にも限界がある。本人がやりたいと言…

社会で活躍できる人材を育てるのが大学なのか、という疑問

大学で働くようになってから、世の中には様々な「大学」関連のニュースや記事が溢れているなあと気付くようになった。特にここ数年、経済誌や週刊誌で大学関連の特集が目立つように思う。大学を様々な切り口からランク付けしたもの、大学という職場の現状を…

手帳を持つのをやめました。

手帳を持つのをやめた。 1月も半ばになれば、新しい手帳のまっさらなページがどんどん埋まってきている頃かなと想像するけれど、去年の夏ぐらいから手帳を持つことに不便を感じてやめてしまった。 不便を感じた理由は3つ。 ①仕事のスケジュールをクラウド上…

厳しい世の中だから、「学ぶこと」で心に余裕を持つ

厳しい世の中である。 ここ数年、数字上は景気の回復が言われているけれども、給料は上がらない。給料は上がらないのに、物価はじわじわと上がってきている(金額は一緒でも内容量が減ってたりとか、実質値上げしているものも本当に多く、食費が高くついて悩…

いろんなフィルターを外して、相手と対等に向き合うことー映画『マイ・インターン』より

前々からずっと観たいと思っていた映画、『マイ・インターン』を視聴した。想像していた以上に良い映画だった。 wwws.warnerbros.co.jp 監督のナンシーは人間関係を描くのが上手い。夫婦、恋人、同僚、上司etc…、登場人物を通して人生の中で起こりうる人間関…

2017年の振り返り

2018年も始まって5日が経とうとしている。 今年は自分の体調を言い訳に、ほとんど寝正月な三が日を過ごした。しかし、そろそろ頭を切り替えてエンジンを少しずつかけていきたいと思う。 新年最初のブログは昨年の振り返りから。 昨年の1月に立てた目標は達成…

【読書記録】「ワタクシハ」羽田圭介

「就職活動」というと何を思い浮かべる・思い出すだろう。 世代によって思い浮かべるやり方、風景は違うのではないだろうか。 昨日読了した羽田圭介さん著『ワタクシハ』は、リーマンショック後2009年ごろの就職活動を描いた小説だ。 主人公・太郎は高校時代…

大学職員と女性のキャリア②

昨日のブログの続き。 大学職員という仕事では、仕事か家庭かという二項対立の選択を迫られることが非常に少ないという話。 昨日のブログにTwitterでorangeさんからコメントをいただいた。 大学は半公的機関のような側面があって制度が整っているからだと思…

大学職員と女性のキャリア①

久々のブログ。1ヶ月以上間をあけてしまっただろうか。 ここ数ヶ月ほど、プライベートで色々立て込んでおり、ブログをサボってしまった。サボったことで文章を書くのが下手になっている気がするが、構わず書いていきたい。 今回書きたいテーマは、「大学職員…

今月号の広報会議は必読です

大学広報に携わる方、そうでなくても興味のある方へ。 今月号の広報会議は必読だ。 今号のテーマは「大学広報」。 広報会議2017年12月号 近大マグロに続け! 進化する産学連携 全入時代の大学広報 出版社/メーカー: 宣伝会議 発売日: 2017/11/01 メディア: 雑…

マニュアル化することで業務の棚卸をする

マニュアルが整っている大学はどれくらいあるのだろう。 大学という職場は意外と口伝も多くて、まだまだ通常業務について統一したマニュアルが整っていないところも多いのではないだろうか。新人で配属されても、異動して新たな部署になっても、その部署に来…

「言われたことをただやる」のは入社一ヶ月目まで

周りを見ていて思うことがある。 仕事ができる人というのは誰しも、自分の仕事に対して何かしらの工夫を加えている。 いつの間にかマニュアルが整っていたり、その人が作ると資料がやたら見やすかったり。言われたことをただやるのではなく、言われたことに…

広報担当者として取りたい資格〜PRプランナー検定〜

つい先日、とある合格通知書が届いた。 8月20日ごろに受験した資格、PRプランナー検定の1次試験の結果だ。 社会人になって3年目までは仕事のやり方を身につけることに注力しすぎて、その他の勉強まで手が回らなかった。4年目を過ぎた今、やっと色々な勉強を…

大学職員は学生を育てられる?

この記事を読まれる方が大学職員を目指している(もしくは目指した)理由は何だろう。 学生を育てたい。学生の力を引き出したい。 学生が夢を実現する手助けをしたい。 そんな想いから大学職員になりたい(なった)人も一定数いるのではないだろうか。 果た…

【読書記録】「転職に向いている人 転職してはいけない人」黒田昌行

大学職員として、一個人として、一人の女性として、今後のキャリアをどう考えるか。 正解はない。 この本を読んだのは、今後自分の中で仕事をどう位置づけていくか、仕事に対するスキルをどう位置づけていくかを考えたかったからだった。 先日、Twitter上で…

大学職員に必要なのは「調整力」?

「大学職員になるために、大学職員としてやっていくために必要なスキルって何ですか。」 同業者の方々はどんな風に答えるだろう。 大学職員になりたい方はどんなスキルが必要だと思うだろう。 大学職員として必要な力、大学職員として働く中で磨かれる力は「…

【読書記録】「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」西原理恵子

いつか子供がほしいと思っている。 自分の子供ができた時、どんな親になりたいか。どんな親になれるだろうか。 大学に勤め、教育業界の様々な情報に触れる中で思うことがある。 子供にはたくさんの大人と関わる機会を持ってほしい。 多少失敗してもやりたい…

女性のキャリアについて思うこと②

女性のキャリアって難しいと思う。 まだまだ日本社会においては、一筋縄ではいかない。 仕事を取るの? 家庭を取るの? 本当はそんな単純な二項対立な議論ではないはずなのに、それを求められる機会が多くの女性に未だに起こりやすい。 私自身に置き換えてみ…

女性のキャリアについて思うこと①

働きたい。社会と何かしら接点を持っていたいから。 でも、子供と一緒にいる時間も大事にしたい。 可愛い時期はいつだって今日が最後。時間は戻せないから。 家事だってきちんとこなしたい。 料理も掃除も洗濯も、暮らしがきちんとしていることが楽しいし、…

私が大学職員を志した理由と現在の心境①

ご無沙汰しております。星野マリエです。 今、広報の仕事が佳境です。 ある冊子を作っているのですが、原稿の確認に追われる毎日。 なかなかブログ記事作成への気力もわかず、更新が滞っておりました。 年初のやる気はどこへいったのだ。目標を達成すべく、…

学ぶということ

高校生の集中力はすごい。 今日は入学試験の試験監督として仕事をしていて、試験の最中に高校生を見ていて思ったことである。 高校生、特に受験を控えている子たちは、入学試験の1日のために(およそ1時間×3〜5コマのために)、高校時代の半分くらいの時…